スプリンターとして競技復帰を図っている私ですが、本格的にスパイクを購入しました。



短距離の厚底スパイクを牽引した「NIKE マックスフライ」の新型です。
ダメ元での争奪戦参加でしたが、運良くゲットできちゃいました。
私のように大会記録を持っていないと、店舗購入や抽選に参加できないため、必然的にネットでの争奪戦や海外サイトで購入する事となります。
スパイク1足買うのにここまで苦労するとは、私が現役の時には考えられない時代となりました。
購入できたものの、早速問題が発生。
今回はネットでの購入のため、試履きをしないで購入しました。
そこでサイズ感の参考にしたのは、ネットでのレビューです。
前作のマックスフライ1では25cmでピッタリだったため、ネットの情報を信じて2でも同じサイズを購入。
レースと同じ厚みのソックスに替えて、シューレースを編み、踵に合わせてフィッティングを行ったところ…

サイズはピッタリでしたが、NIKEあるある、ここが少々キツい。

具体的には、足入れをするのに苦労する状態です。
レース1本ならギリギリ大丈夫そうですが、練習で履き続けると指の痛みや足のしびれを起こしそうです。
(1本走る度に脱がないといけないレベルです。)
これではせっかく手に入ったスパイクも、履けずに箱に仕舞うことになってしまいます。
フィット感をそのままに詰まっている中足部だけを改善したい。
そこでまず試したのは、シューレースの編み方の変更です。
私のワイズ(周径)は一般的なため、いつもはオーバーラップで編んでいます。
これをこのスパイクでは、アンダーラップに変更します。


アンダーラップのメリットを簡単に話すと、オーバーラップよりシューズの中にゆとりができる点です。
編み直して履いてみると、フィット感はほぼ変わらないままで履きやすくなりました。

それでも足入れは大変で、まだ中足骨の圧迫感があります。(特に小指が中に寄りすぎている感じです。)
更なる追撃として、少し荒技を使ってみます。
一番下のシューホールを通さないでアンダーラップを編みました。

さすがにこれでは中足部が動いてしまうか…と思いましたが、これでようやく小指の圧迫感が無くなりました。
特にフィット感が損なわれることは無く、足がシューズの中で動く感じもありません。
これなら動きを落とさずに、練習から問題無く履けそうです。
方針が決まったところで、私のシューズルーティーンを行います。
特にレースシューズであることですが、人気のシューズは他人と被ることがよくあります。
そこで差別化とモチベーションアップのために、私はシューレースの色を毎回変更しています。
お気に入りのシューレースは、アシックスの「パワーホールドシューレース」。

このシューレースは中央が細く、先につれて徐々に太くなっていくため、フィット感が抜群に上がります。
(実際7年くらい愛用し、ほぼ全てのシューレースを交換しています。)
シューズによっては長さが余ることもよくあるため、無駄な長さ分を短く変更することもよくあります。
今回は同じ110cmで問題無さそうだったので、左右で色を変更して編み直しました。

試行錯誤をしながら40分かけてやっと完成しました。
おそらく世界に1足のマックスフライ2です。
デフォルトでもカッコいいですが、こうしてカスタマイズをすることで、一層愛着が沸きます。
このまま保管すると型崩れが起きるので、シューキーパーをしっかり使います。

これでシューズの型付けが完了しました。
残すはピンの調整です。
私の感覚ですが、7〜8mmピンは接地から抜けるまでに時間がかかり、ラグがあるためあまり好きではありません。
そのため、ほぼ全てのスパイクのピンを5mmに変更しています。

これにより、引っかかりを残したまま素早い切り返しがしやすい感覚が出てきます。
マックスフライに関してはネジ穴の長さが特殊なため、ピンの値段も少し高いのが難点です💦
それでも記録が縮まるなら、安い出費だと思います。

短いピンの取り付けに苦戦しつつ、これで完成しました。
今回はシューレースの編み方を試行錯誤したため、いつもより時間がかかってしまいましたが、大体のシューズは同じ様な流れで調整をします。
人の足やシューズには、それぞれ特徴があります。
そのため、今回の様なイレギュラーが発生することもよくあります。
人の足を変えることはできないため、シューズを足に合わせて型付けする必要があり、ベスト更新やケガ予防には必須の作業だと思います。
後は実際に走って、細かい調整をしていきます。
シューズを履いていくと形が変わっていくため、より理想型に近い状態をその都度見つける必要があります。
ここからが本格的なシューズの調整かもしれません。
私の復帰戦まで半年以上あります。
マックスフライ2だけで無く、複数のスパイクを検討中です。
走り方や動きを作っていく中で、最も合うスパイクを見つけていく予定です。
また、アップシューズやロードシューズに関しても同じ事が言えます。
すでにとある経験談があるので、その話はまたの機会に…
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