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トップアスリートをサポートして

このブログから話が続きます。

初のパーソナル帯同を終えて、私自身、治療家および競技者として成長して帰ってきました。
今まで私の経験したことが無い事象が多く、何事にも新鮮さが感じられ、今後の活動にも影響がありそうです。
勿論、選手のこだわりや理念に基づくことが大半のため、詳しく紹介することはできません。
部分的ではありますが、この数ヶ月のサポートを含めて、私が経験したことを紹介します。

濃密なピーキング/テーパリング

試合に臨む上で重要となるのは、その日の行動計画だけで無く、長期間に渡る練習計画です。
専門的には「ピーキング/テーパリング」と言い、試合日に最高のコンディションを発揮できるように、練習やケアの計画を立てます。

私はよく高校生のピーキングを間近で見ていますが、大半の高校生が失敗しやすい計画(合っていない練習量/ケア内容など)を作成しています。
場合によっては、個別でピーキングができないケースもよくあり、適切なピーキングができないことに悩まされます。

今回の選手権帯同まで、練習量や内容などを、定期的に確認していました。
それに合わせてメンテナンスの日や内容を決定して、その後の過ごし方や次の日の動き出しなどを提案しました。
その際に役立ったのは、

  • 追い込み週→今日はここまで追い込んできた/明日は〇〇の予定/今週中にこのレベルまで追い込みたい
  • 調整週→昨日〇〇を実施/今日中に疲労を取りたい/明日と明後日は〇〇の予定

このようなピーキング計画があったことです。
具体的な内容まで計画を組んでいるため、メンテナンスの計画が立てやすく、ギリギリまで攻めて施術が可能でした。

レース後に詳しく聞いてみると、「治療ありきで練習メニューを組んでいた」とのことで、このような意見をいただいたのは初めてでした。
残念な話ですが、ピーキングの中でケアがしっかり組み込まれている選手は少ないように思います。
【追い込み/ケア/最終調整→当日】
このように、ピーキングの項目がぶつ切りになっている選手が多くいます。
川端選手の場合、セット数や回数、重量などを細かく使い分け、
【追い込み→ケア→最終調整→当日】
流れるように当日までピーキングを継続している印象です。
つまり、ケアが少しでも狂うと追い込みの疲れが抜けず、最終調整や当日の動きにも大きな狂いが生じます。
ここまで細かく調整をしてくださると、施術の幅も十分に効かせられるため、目的としたコンディションに仕上げることも楽になります。
これが今回のトレーナー帯同で、スムーズにケアができたと感じた要因の一つだと思います。

自身の体を100%把握

ピーキングの話が繋がります。
川端選手のメンテナンスがスムーズな要因の一つに、「自身の状態を把握している」ことが関連しています。
言い換えると、日頃のセルフケアが徹底されているため、メンテナンスの要望が細かくハッキリしています。
1日のケア時間を聞いてみると、一般的な高校生の倍以上の時間を費やしていました。
全身のケアをすると数時間は余裕でかかるそうです。

実際にメンテナンスをする際も、全身を調整しつつポイントを絞って、要望通りのコンディションに仕上げています。
違和感や疲労を感じている部分はほぼ合っているため、本人の感覚と施術側の感覚にズレはほぼありません。

川端選手の動画やSNSで施術後の様子を確認すると、施術後の次の日はベスト更新をすることが多く、動きが噛み合っているようです。
普通の人では「揉み返し」「鍼返し」が起こってもおかしくないレベルで施術をしています。
その状態でも違和感が全然出ないで、むしろ調子が上がっているという、私も経験したことが無いコンディショニングが続いていました。
よく考えると、「質の高いセルフケア」ができているため、「施術に対する感受性が高い」のではと思います。
だからこそ、大会当日でもしっかりほぐすことができました。

周囲に影響されないメンタル

本番で本領発揮できない選手に多いのは、当日の雰囲気に呑まれやすいことです。
周囲の選手に怖じ気づいたり、自分に自信が無いため力を出し切れずに終わってしまう。
要因は様々ですが、私はメンタル面については改善が見込めると思っています。

普段は温厚で優しい川端選手ですが、レース前は当日の朝から雰囲気が違いました。
周囲への圧があり、自信を持ってスタートラインに立つ準備をしています。
周囲に影響されない強気だからこそ、自信を持って勝負することが可能であり、自己ベスト更新に向けて走ることができると思います。

一つ意外だったのは、「同じ組で走る選手を把握していなかった」ことです。
特に、着順が絡む準決勝では、決勝を走ることを前提に、着順を取るために同じ組の選手は注意するはずです。
川端選手から返ってきたのは「誰がいても自分の全力を出してくるだけ」この一言でした。
このマインドは私自身も見習わなければならないと思います。
人は勝負どころになると、どうしても弱さが出やすくなります。
特に、自己ベスト更新を目指すのであれば、一番のライバルは自分自身です。
隣の選手を気にしている場合ではありません。

すぐに実践できることではありませんが、大会で結果が出ない選手、自己ベストが中々更新できない選手は、自分自身の正当化をするのも一つの方法かもしれません。

徹底された当日のスケジュール管理

大会前にこのようなメモを渡されました。(具体的な内容は伏せます)

タイムスケジュール

アップの内容や時間が書かれている、1日の行動計画です。
同じように計画を立てる選手は多いと思いますが、ここまで細かい計画表を見たのは初めてです。
私も行動計画は立てていますが、文字に起こすことはしてきませんでした。

このメモのメリットとして考えられるのは、客観的に計画が立てられることです。
具体的な数字や内容を書き出すため、本当に自分に必要なこと、正しい時間の確認など、間違いがあった際に気づくことができます。
時間をおいて見返すと、もう少し改善が必要なことも見つかると思います。
これを繰り返すことで、当日に慌てること無く行動がしやすそうです。

また、リカバリー中もこのメモを書き換えていました。
あくまでも計画であるため、当日の状況によって変更することは大いに問題ありません。
このような修正ができるのも、勝負で勝つために必要な能力だと思います。

長くなりましたが、最後に、新しくできた繋がりを紹介します。


川端選手を通じてRunwayの皆さんを紹介していただきました。
社会人になって競技に打ち込む選手たちの中には、ケガで思うように走れない選手もいます。
空いている時間に来ていただき、話を訊きながらメンテナンスをしました。
それぞれに悩みや目標があり、ハイレベルなチームでした。
それだけで無く、選手に共通しているのは、陸上競技が好きだという気持ちです。
楽しく一生懸命に競技に打ち込む姿勢が見られ、私も何か役に立てることが無いかと考えています。

Runway

充実した1日を過ごし、次への大きな繋がりや、私の大きな成長がありました。
帯同の依頼をいただいた川端選手には、大変感謝しています。
そして、今後も自己ベスト更新に向けて、引き続きサポートしていきます。

川端公人

川端選手の振り返り

PEAK Support 川端公人さん

@iamkmt100m
足が速くなる!個別指導《PEAK support》
かわばたかたる

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