11月3日に開催されたエコパトラックゲームズに、チームトレーナーとして帯同してきました。
今年最後のトレーナー帯同は、全国から選手が集まる、短距離に特化したレースでした。

私が帯同した理由は、
- 選手をサポートしてどこまで記録を伸ばせるか
- 他の強豪校はどのような取り組みをしているのか
- ハイレベルなレースを生で観戦したい
これら3つの目的です。
先週に引き続き、普段経験できない上の舞台でのサポートです。
選手を万全な状態へ仕上げるために、私も気合いを入れていました。


連戦で疲労が残っている選手、直前の練習で脚に痛みが出た選手、レース前から緊張している選手、様々です。
それらをサポートするのがトレーナーであり、少しでも不安要素を取り除くことが、結果を出すためには重要となります。
今回は監督が不在のため、選手の状態把握やコミュニケーションが大切になる場面がありました。
次のレースへ出場しても大丈夫か?記録を出すために修正できる要素は何か?などを、外部にいる監督と連携を取りながら、選手へフィードバックします。
このレースに出場するメリットは多く、
- コンディションが良い競技場
- 格上の選手・チームが多いため積極的に攻められる
- シーズン最後のリレー種目
記録を出すための条件が揃っている貴重なレースです。
人数も少なく時間もあるため、アップから選手を観察しながら、他のチームの動きを観ていました。


普段観ることができないバトン練習などをじっくり観察できたのは、少し新鮮な感じがしました。


選手を送り出した後は、マネージャーとして記録計測や動画撮影です。



結果は・・・
個人ではセカンドベスト、リレー2種目は1着でチームベストを更新。
特にマイルリレーは大幅に更新し、来年の東海大会が狙える可能性が出てくるレベルでした。


シーズンオフとしては、良い最後で終わったような気がします。
しかし、他の強豪チーム(特に参加標準を突破してきた県外選手)との大きな差を感じたのが事実です。
まず思ったのは、試合に臨む雰囲気が違う点です。
選手には、
「アップの様子やベンチでの過ごし方を観てくるように」
事前にこのような話をしていました。
理由は、強いチームからしか感じ取れない事があると思ったからです。
自分たちと比較して何が違うのか?強い理由はどこにあるのか?など、勉強することは山程あります。
一部の選手は東海大会で経験してきましたが、これを実感する事ができる機会はそうありません。
私が外野から観ていて思うのは、勝負に向かう姿勢ができていないことです。
これは、記録を出す以前の問題であり、記録を出すためには一番大事なことだと思います。
同じ高校生であっても差は歴然としており、大学生や社会人とはより大きな差を感じました。
これは選手達が「マズい」と思い、意識が変わるまで待つしかありません。
そして記録の点に関しては、全国を目指すには程遠いと思いました。
確かに、チームとしては力が付いており、ここ数年で一番状態が良いのは事実です。
これを現状と受け止め、冬季練習では選手達と更なるパワーアップをする必要が大いにあります。
私自身も、変えなければならない部分もある事は分かっています。
それ以上に、選手が頑張らなければならない部分もあります。
まずはしっかり選手のサポートをして、自主性を持って取り組むまで待ちたいと思います。
このレースを最後に、今年度のトレーナー帯同が終わりました。
今年度からトレーナー活動を再開し、専属トレーナーとして高校生と関わり始めました。
4月のインターハイ地区予選から始まり、県大会や合宿、東海大会などの大きな舞台まで、多くのレースへ帯同しました。
メインとなる毎週のトレーナー活動では、選手と近い立場で競技と接することができ、様々な問題に直面しました。
私が想像していたよりも内容が濃い1年となり、あっという間だったと思うのが、率直な感想です。
これからは来年度へ向けての冬季練習が始まります。
新体制になって初めての冬季練習、何が起こるか分かりません。
しばらくは厳しく地道な練習が続き、ケガをすることも増えると思います。
私も新たな取り組みを考えながら、来シーズンは勝つ試合ができるように、精一杯サポートしたいと思います。
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