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アキレス腱炎

このようなお悩みありませんか?

  • 踵やアキレス腱に痛みがある
  • アキレス腱炎を治しても繰り返す
  • アキレス腱炎を未然に防ぎたい

アキレス腱にできた小さな傷(微細損傷)を繰り返し修復するうちに炎症が起こり、踵周辺に痛みが起きている状態です。
アキレス腱はふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)と踵の骨(踵骨)を繋げる靭帯で、足首を動かすときに重要な役割を果たします。
特に、つま先立ち地面を蹴る動作で強く収縮運動を起こすため、これらの動作を繰り返すことでアキレス腱炎が発症しやすくなります。

アキレス腱炎のメカニズム

アキレス腱炎は4つの段階を繰り返して症状が進行していきます。

アキレス腱に負荷がかかる

アキレス腱への負荷を決める要素は、大きく分けて4つに分類されます。

  • ランニングやジャンプなどの繰り返し動作
  • 急激な運動量の増加
  • 足底アーチやプロネーションなどの足首構造の問題
  • 硬い地面での運動や薄いシューズの使用などの外的要因
スタートダッシュ
プロネーション
バレーボール
足底アーチ
アキレス腱の微細損傷が起こる

頻繁につま先立ち地面を蹴る動作を行う事で、踵に付着したアキレス腱の収縮運動が起こります。
アキレス腱は1トンの力にも耐えられる強靱な靭帯構造をしていますが、収縮運動が繰り返されることで、組織に小さな傷(微細損傷)ができます。

つま先立ち
修復過程で炎症が起こる→腱が変性を起こす

組織の自己修復が始まると、修復部に炎症反応が発生します。(これはどの部位であっても起こります。)
修復期間に十分なリカバリー至適負荷がかけられると、超回復によって傷が付く前よりも強い靭帯となります。
しかし、修復途中で新たに負荷をかけたり過剰な負荷をかけてしまうことで十分な回復が行われず、損傷部の肥厚腫れ痛みなどが発生します。

この炎症が長期間に渡って続くと、アキレス腱の組織自体に変性が発生します。
コラーゲン線維の乱れや腱の硬さが目立つ様になり、結果としてアキレス腱自体が脆くなっていきます。

負荷がかかる→微細損傷→自己修復(炎症)→アキレス腱が脆くなる

この流れを繰り返す事が多いため、「アキレス腱炎は慢性化しやすい」「アキレス腱断裂に繋がる」などと言われています。

アキレス腱炎の症状

アキレス腱炎の症状は、大きく分けて4つに分類されます。

  • 痛みと圧痛
  • 腫れと熱感
  • 硬直感やこわばり
  • 踵の動きに伴う違和感

痛みと圧痛

痛みの出る部位は、踵に近い部分(踵骨付着部型)ふくらはぎに近い部分(非付着部型)に分けられます。

アキレス腱炎 部位
踵骨付着部型
  • アキレス腱が踵の骨(踵骨)に付着する部分に痛みが出る
  • 靴を履くと、踵が靴に当たって痛みが強くなることがある
  • 長時間歩いたり、走ったりすると痛みが増す
非付着部型
  • アキレス腱の中間部分(かかとから4~6cm上あたり)が痛む
  • 圧迫すると強い痛みを感じる。
  • 悪化すると腱が厚くなったり、しこりのようなものができることがある
朝起きたときの痛み
  • 睡眠中にアキレス腱が硬まり、起床時の歩き始めに痛みが出る
  • ふくらはぎが暖まる、動きが馴染むと痛みが軽減することがある
運動後の痛み
  • アキレス腱に負担がかかる動作(ランニング、ジャンプ、足首の捻りなど)の後に痛みが強くなる
  • 炎症初期→運動中に痛みは出ないが運動後に痛みが出る
運動中の痛み(症状の進行)
  • 特にダッシュジャンプ動作で痛みを強く感じる
  • 更に悪化すると歩行時にも痛みを感じる
  • アキレス腱踵(腱の停止部)を押すと痛みが出る
  • アキレス腱をつまむと痛みが強く出る

腫れと熱感

腫れやすい場所
  • アキレス腱の中間部分(踵から4〜6cm上)が腫れやすい→非付着部型が多い
  • 踵骨付着部型の場合→踵のすぐ上が腫れることがある
腫れの程度
  • 初期→軽いむくみ様の腫れがある
  • 進行→腱が全体的に太くなる、膨らみがハッキリ分かる
  • 悪化→硬いしこり(瘢痕組織)が分かるようになる
腫れの進行
  • 運動後長時間歩いた後などに腫れやすい
  • 起床時は軽い腫れだが動いていくと徐々に腫れていく
  • 長期間症状を放置→慢性化して常に腫れが目立つ
  • アキレス腱の周囲に熱感がある(患部外と比較すると分かりやすい)
  • 悪化すると赤みが出るようになる
  • アイシングなどで冷やすと一時的に熱感が和らぐ→炎症が起こると再び熱を帯び始める
  • 患部を押すと他の部位より腫れを感じる
  • 健側と比較するとアキレス腱が太くなっていることがある(片側損傷の場合)
  • 患部をつまむと腫れている部分の弾力性がある→悪化すると硬くなることがある

硬直感やこわばり

起床直後に特に強く感じる
  • 踵を床につけるとアキレス腱が引っ張られる様な痛みやこわばりを感じる
  • 歩き始めの数歩が特に痛みが強く歩きづらい
  • しばらく動くと痛みが減っていくが違和感が残りやすい
動き始めにこわばりを感じる
  • 長時間の座り姿勢から動き始める際にアキレス腱の硬さを感じやすい
  • アキレス腱に突っ張る様な感覚があり、歩き出しがスムーズに動かない
  • しばらく動くとこわばりが緩和される→動き続けると痛みが出てきやすい
運動開始前に硬さを感じるが徐々に和らぐ
  • ウォーミングアップを行うと痛みや違和感が消失しやすい
  • 運動後に冷えると徐々にこわばり感が戻る→次の日の朝にこわばりが強くなりやすい
  • アキレス腱の微細損傷による腱の硬さ/柔軟性の低下
  • 下腿の血流低下による腱の縮小 など

踵の動きに伴う違和感

  • 片足でつま先立ちをすると、踵やアキレス腱の部分にズキッとした痛みを感じる
  • 両足なら耐えられるが、片足になると痛みが強くなる→片脚姿勢を長く保持できない
  • 痛みの程度が軽い→最初は違和感程度だが続けると徐々に痛みが強くなる
  • 悪化→つま先立ち自体ができなくなることもある
  • 軽いジャンプから着地する際にアキレス腱に響くような痛みが出る
  • ジャンプを繰り返すと痛みが増す→特に踵を床に着ける瞬間に強く感じる
  • 症状が強くなると着地時に激しい痛みを感じることがある
階段を昇るとき
  • つま先で地面を押す瞬間にアキレス腱が引っ張られる感じがする
  • 大股歩き(2段飛ばしなど)で上がると痛みが強く出やすい
階段を降りるとき
  • 踵が地面についた瞬間にズキッとした痛みが出る
  • 上り階段よりもアキレス腱に急な負荷がかかりやすい→違和感が強くな出やすい
  • 走り始めに違和感を感じる→距離を伸ばすと徐々に痛みが強くなる
  • 速いペース硬い路面→踵に衝撃が加わるため痛みが強くなりやすい
  • 坂道では負担が大きくなる→特に下り坂で痛みがより強くなることが多い
  • ランニング後にアキレス腱が腫れて動かしづらくなることがある

アキレス腱炎の好発

アキレス腱炎は様々な動きがストレスの要因となるため、幅広いスポーツで発生する可能性があります。
競技特有の動きだけで無く、フィールドの条件使用する道具なども大きく影響します。

陸上競技

短距離スタートダッシュ時の負荷、急加速/減速、爆発的な筋収縮など
中距離腱の反復負荷、急激なスピードアップ(ラストスパート)、コーナー局面の負荷など
長距離長時間のランニング、路面の負荷、シューズの摩耗による脚への負担など
ハードル踏み切り脚への過剰な負担、着地時の衝撃、加速状態でのジャンプの連続など
競歩踵接地(ヒールストライク)によるアキレス腱の牽引、長時間の歩行など

球技

バスケットボール繰り返しのジャンプ/ダッシュ/急停止など
サッカーキック動作、方向転換、短距離のダッシュなど
テニス・バドミントンストップ&ゴー動作の繰り返し、硬いフィールドでのプレーなど
バレーボールジャンプの繰り返しなど

その他スポーツ

ラグビー・アメリカンフットボールストップ&ゴー動作、カッティング動作、タックルなど
トレイルランニング不安定な地形、登り坂/下り坂、長時間の走行など

アキレス腱炎の診断

症状の確認

アキレス腱炎の疑いがある場合、痛みが発生した状況症状について確認します。

  • どのような動作で痛むのか?(例:ダッシュ・ジャンプ・急な方向転換)
  • どのような痛みがあるのか?(例:ズキズキ・腫れがある・熱っぽい・ストレッチができない など)
  • 急に「ブチッ」とした音鋭い痛みが起きたのか?徐々に痛みが強くなったのか?(腱炎と断裂の判断)

特徴的な所見

  • 朝のこわばり動き出す一歩目に痛みがあるか?(腱障害に特徴的な所見)
  • アキレス腱のどの辺りに痛みがあるのか?(踵骨付着部型or非付着部型の判断)
  • 運動の内容生活環境に変化があったのか?(身体的負担の変化)
  • 履いている靴を替えたか?

視診による確認

立位orうつ伏せで、アキレス腱〜踵周辺を後方から観察します。(左右差を比較する)

所見意味
腫脹(特に踵の膨らみ腱の慢性炎症変性
発赤・熱感炎症所見が強い
腱の厚みの左右差(肥厚)厚みがある→慢性腱炎
ハグルンド変形(踵の後上部の突出)踵骨付着部型の合併因子

触診による確認

親指と人差し指で踵〜アキレス腱を軽くつまんで症状を確認します。(特に踵から2〜6cm上
痛みや腱の状態などから、アキレス腱炎とそれ以外の障害を区別します。

所見疑う病態特徴
圧痛アキレス腱炎踵骨付着部型と非付着部型の判断
腱の肥厚慢性アキレス腱炎【炎症→腱の修復過程】で太くなる
結節・硬結腱の変性瘢痕形成微細損傷を繰り返したことによる組織変性
軋轢音滑膜炎腱周囲炎腱を動かした時のザラつき感

機能評価

つま先立ちテスト

  • 片脚でつま先立ちを10回程度行う
  • 痛みや足首の可動域を確認する
所見診断
痛みがあるアキレス腱炎
つま先立ちができない重症アキレス腱炎・アキレス腱断裂の可能性→画像診断へ

アキレス腱ストレッチ

  • 足首を背屈(つま先を上)させる
  • アキレス腱が伸びたときの痛みを確認する
痛みあり腱に負担がかかったときのストレス→腱炎の誘発
腱に硬さがある腱炎の慢性化

トンプソンテスト(断裂の除外)

  • うつ伏せで膝を軽く曲げる
  • ふくらはぎを掴んで軽く圧迫する
底屈が起きるアキレス腱の機能が正常→炎症所見などの対処を行う
底屈が起こらないアキレス腱の完全断裂の可能性が高い→画像診断へ

痛みを誘発する動作を行って所見を判断する場合もある

例:階段昇降ランジによる踏み込み など

画像診断

詳しい損傷部位の判断や、断裂の有無を確認するために用いることがあります。

超音波検査(エコー)

  • 腱の肥厚筋線維の連続(断裂など)異常新生血管石灰化などが確認できる
  • ハイドロリリースやPRP注射などの療法で有効

MRI

  • 腱の肥厚断裂の有無腱周囲の液体貯留(浮腫など)石灰化などが確認できる
  • 様々な角度から視覚的に判断ができる→信憑性が高い

X線(レントゲン)

  • 腱付着部周辺の骨変化が見られる(アキレス腱自体は抽出されない)
  • 石灰沈着や骨形態異常(ハグルンド変形骨棘形成)などの視認に役立つ
  • 慢性的な腱付着部炎の補助評価に用いることがある
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